2024年6月21日金曜日

NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S PF

NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S PFについての動画を作成した。


動画中で使用した画像(一部割愛・差し替え)











共通データ:Nikon Z9 NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S
カワセミの画像はカメラJPEG(FINE★)プリキャプチャ使用。
その他は高効率 画質優先RAW(14-bit)にて撮影し、
Adobe Lightroom Classicで現像時にシャープ調整。
カメラプロファイル:カメラ標準
ディテール - シャープ:
適用量=80/半径=0.5/ディテール=100/マスク=18

NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S

NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sを手に入れたわけだが、メーカー保証の観点から当初は新品を購入する覚悟をしていたが以前よりも値段が上がっていて、中古価格と比較したところ思いのほか価格差があることが分かった。「リコレ!」はSofmapのECサイトで、一応カメラ屋のビックカメラの傘下であることは分かってはいたが、中古品しかも高額商品となると、大きな不安がある。だが、新品との価格差が20万円となると、写りや動作が問題なければ、少しの使用感は許せる気がして、思い切って中古品を購入することにした。届いた品物は元箱に入っており、すべての付属品も揃っていた。メーカー保証書は無いものの、本体のほか、ケースやストラップを含め、一切使用した形跡が見られない未使用品と見られる状態だったのには驚いた。大人の事情で買い取られた未使用の商品かもしれないし、極めてきれいにクリーニングされているだけの中古美品に過ぎないのかもしれないが、新品と並べられても区別するのは不可能だろう。届いた翌日から二日間テスト撮影に出かけてみたが、問題は一切見つからなかった。
昨年、NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRを手に入れたばかりの自分にとっては、贅沢すぎる買い物ではあるが、超望遠単焦点はロマンであるとしか言いようがない。NIKKOR Zの超望遠単焦点は、NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR Sが最高峰だが、価格もさることながらサイズや重量を考えると自分には無理がある。ハチロクサンと同じPFレンズには、最も最近に発売されたNIKKOR Z 600mm f/6.3 VR Sがあり、画質の点ではそちらの方が上であるように見られるが、NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRを売る気は無いので、180-600との併用を考えると、テレコン無しで800mmの画角がが得られるNIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sを選んだのは正解だと思っている。PFレンズには、コントラストがやや低くもやっとして解像力も劣るイメージがあったが、これは人によって意見が異なっているようで、事前にNIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sを使っている海外のユーザーなどの動画をたくさん見たが、結局は欲しい物は良い方に解釈したいわけで、最終的には自分で使ってみないと分からない、という当たり前の結論となる。
さて、実際のNIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sだが、PFレンズに対する先入観は間違っていた。解像力についてもコントラストについても極上であると言いたい(金額的なバイアスもあるが)。今はまだ断言できないが、このレンズは、線が細すぎてカメラJPEGとの相性が悪いような気がしている。カメラJPEGでは思ったように解像していないように見え、Lightroomで半径を小さめにシャープを掛けると見違えて解像してくるようだ。これ、RAWからだけではなく、太目の輪郭強調が既に効いたカメラJPEGにLightroomでシャープを掛けても効果があるように思う。一方、カメラJPEGと相性が良い?とは何かというと、180-600の場合は、カメラJPEGでも十分見栄えのする解像感が得られるように感じる。要するに線が太いからだ、と言いたいわけではあるが、この感覚は価格やクラスに基づいた先入観からくる気のせいである可能性は大いにあり、とくに科学的な根拠は無い。