AZ-GTiマウントの赤道儀モードをセットアップしてみよう。AZ-GTiマウント用のファームウェアはSky-Watcherのサポートページからダウンロードできる。「Windows program:Motor Controller Firmware Loader」と「Firmware:AZGTi Mount, Right Arm, AZ/EQ Dual Mode」をダウンロードし、AZ-GTiマウントとWindows PCがWiFiに接続されている状態でMotor Controller Firmware Loaderを起動し、ダウンロードしたファームウェアのファイル名を指定すれば十秒くらいで更新が完了する。ファームウェアの更新後は、SynScanアプリからAZ-GTiマウントに接続した際に、経緯台モード・赤道儀モードを選択することができるようになる。AZ-GTiマウントを赤道儀モードで使う場合、経緯台モードにおける方位軸が赤経軸になり、望遠鏡やカメラは経緯台モード時の高度軸(赤緯軸)の右側に取り付ける。AZ-GTiマウントは赤経軸を北極星に向ける格好で、三脚に傾けて取り付ける必要がある。これにはスカイメモS用の微動雲台が使われる場合が多いようだが、とりあえず写真用の自由雲台で代用してみよう。赤道儀モードで運用するには、カメラや望遠鏡の重量に釣り合うよう、バランスウェイトが必要になる。バランスウェイト用のシャフトやウェイトは、市販の物は意外に高価なため、シャフトはM12の長ボルトで代用し、ウェイトは手製の物を取り付けた。このバランスウェイトは、百均の蓋付き缶にM12ナットを仕込み、防水パテと鉄の木ネジを詰め込んだものである。重さは600g弱で、もっと重いレンズを使う場合やカメラの下に自由雲台を入れる場合にはこれでは足りないので、シャフトを伸ばすかもっと大きなウェイトが必要だろう。
2020年10月11日日曜日
AZ-GTi マウント赤道儀モードとPolar Scope Align Pro
2020年10月7日水曜日
火星最接近 ラプトル60で観察
日中から雲が多く、今夜の観察は諦めていたがなんだか見えそうだ。隣のビルの上に火星が輝いている。AZ-GTiマウントとラプトル60を引きずり出し、急いでセッティングする。雲が多く、アライメントする時間が無い。火星を視野に導入して1スターアライメントで追いかける。高倍率で覗くと、視野の中心から火星が少しづズレていく。アイポイントがシビアで、スマホアダプターの調整に多大な時間を費やしていると、その間に火星は雲に隠れてしまう。時間があまりない。60秒間程度の動画を4回くらい撮影することができたところで、火星は建物の庇(ひさし)に隠れてしまった。
2020年10月6日火曜日
望遠鏡用カメラアダプター
色んな名前で売られているので何というものか分からないが、天体望遠鏡でコリメート撮影するためのブラケットだ。先日Amazonで買ったやつは、スマホを取り外すと付け直す際の位置合わせが大変なので、こちらのクルッポンのタイプを探して注文した。これ同じようなものでもっと安い物があるが、中国発送のものは3週間ほど掛かってしまう。SVBONYのやつはPrimeで発送は早いものの在庫が切れていたので、同じ物の割にはちょっと値段が高かったが仕方なくこちらの品を選んだ。
撮影時にはクルっと回せばレンズ位置が合う。事前にこの光軸を合わせる作業が非常に大変だが、一度やっておけば位置が再現できる。ただし、変な触り方をするとすぐにズレるので注意しなければならない。また、アイピースを取り換えたりバローレンズを付けたり外したりすると再度調整が必要になるのも面倒だ。このカメラアダプターの取り扱いはかなり厄介だが、先の固定式のものに比べればかなり良いと言える。それほど頑丈ではないが、元々はコンデジ用なので、取り付けるドローチューブやアイピース側が重量に耐えられれば、小型のビデオカメラも乗せられそうだ。ミラーレスやD3500のような軽い一眼レフカメラならば、直焦点時のサポートにも使える。
2020年10月2日金曜日
ラプトル60で天体観測
スコープテック「ラプトル60」+Sky-Watcher 「AZ-GTiマウント」
パーツ明細
Sky-Watcher AZ-GTiマウント
スコープタウン HSRA6063/鏡筒バンド(鏡筒外径63mm用・二本一組)
Vixen アタッチメントプレートWT
スカイメモS用 ・ T用ショートプレート U1/4ネジ
AZ-GTiマウント側はVixen式のクランプなので、これをくっつければカメラ用の雲台やプレートが付けられる。海外の動画を見ると、AZ-GTiに緑色のこういうのをくっつけているのを見かけるが、どうも日本では販売されていないようなので、ケンコー・トキナーショップでスカイメモS用のものを入手。スコープテック オルソスコピック/PLタイプ アイピース 31.7mmサイズ
Astromania バローレンズ 1.25インチ 2倍
こういう形状のバローレンズはAmazonでたくさん見つけることができるが、この価格帯のものはレンズ構成が明記されているものはほとんど無く、評価を見ると一枚玉であることが多いらしい。この商品には「3エレメントアポクロマートレンズ、優れたシャープネスと色補正」という表示があり、本当かどうかは分からないが他の商品よりも良さそうだったのでこれにした。ANQILAFU 携帯電話のアダプタマウント
火星
2020年9月16日水曜日
ラプトル60 架台の交換 その2
前回、ラプトル60をマンフロット410雲台を使ってカメラ用三脚に取り付けてみたが、410雲台は水平微動に小さなバックラッシュがあり、反対方向へ動かし出す際、僅かに上下方向にも動いてしまう。高倍率では視野が円を描くように動いてしまい、導入した天体が視野から外れてしまう。また、410雲台は長いものを乗せると振動のおさまりも悪く、望遠鏡のフォーカシングノブを触ると像がピョンピョン飛び跳ねてしまいピント合わせも難しい。そういうわけで、後ろを別の三脚で支える形態を作ってみる。

ミルトルスコープアイピースには、正立プリズムと2.4倍のバローレンズのような光学系が内蔵されている。付属のアイピースは22mmで、カメラマウント側にAi Zoom-Nikkor 80-200mm F4sを付ければ、倍率8.7~21.8倍のスコープになる。ミルトルスコープの下には雲台代わりにベルボンのプレシジョンレベラーを入れる。
2020年9月2日水曜日
ラプトル60 ファーストライト
スコープテック社の「ラプトル60」を入手した。天体望遠鏡は専門外だが、コロナ渦下の在宅期間中、これを作っている大沼崇氏が登場する番組の動画をYoutubeで見ているうちに欲しくなった。天体望遠鏡本体の他に、別途Amazonでスマホ用の撮影アダプターとTマウントの直焦点・拡大撮影用アダプターも入手した。買ったばかりの新しい望遠鏡を初めて覗くことを、天体望遠鏡マニアの世界では「ファーストライト」と呼ぶらしい。早速覗いてみよう。
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スコープテック ラプトル60天体望遠鏡 スコープタウンHP |