2008年5月11日日曜日

PEN-F AFGAフィルムとホワイトバランス













PEN-F 38mm/1.8 AGFA VISTA100
D80+Micro nikkor 55/3.5+PK-3でデュープ(等倍)
青っぽいものはネガポジ反転後コントラストのみ調整
青っぽくない物は更に
ソフトまかせで色調自動補正をかけたもの

トイカメラ界で誉れ高いAGFAってどんなだろう?ということで、AGFAのフィルムを使ってみた。PEN-Fオーバーホール後にはじめて撮ったフィルムだ。セブンイレブンのプリントは見事に補正されていて、DNPで撮ったのと変わらない。バランスよく発色している。AGFAの色っていっても特になにも感じられない。D80とMicro nikkorでネガを複写し反転してみたところ、とりあえず色が変だ。ネガの未露光部分でホワイトバランスを採取したが、反転してみるとこのように青カブリした色調になる。タングステンフィルムみたいだ。これはこれで悪くはないんだが、オレンジマスクがうまく外れていない。この後、レタッチソフトで感覚的に色調整していたのではAGFAがどんな色なのかも分からないし、撮ったのが昼間なのか夕方なのかもわからなくなってしまう。一応、青カブリ気味の中にも、このフィルム独特の傾向と思われる明らかにバランスがおかしい発色が見られる。つまり赤色がオレンジ色気味でしかもド派手に発色している。(金魚鉢の写真)さて、青カブリだが、何がいけないんだろう?オレンジのまま反転させれば青っぽくなるのは分かるが、オレンジを白色とした上で反転したのに、なぜ青カブリしたままなんだろうか。それとも、未露光部分を二枚重ねてオレンジを2倍増量してWBを採取したらちょうどいい具合になるんだろうか?ということで、オレンジ2倍増量でWBを採取してみたが、どうやら違うらしい。今度は反転すると補正できないくらいひどくオレンジかぶりしてしまう。
フィルムの場合、天候や光源によって変な色になるのは当たり前だし、それは一向に構わない。デジカメの場合、俺は天候や光源にかかわらずWBはお日様マークで使うことが多い。デイライトフィルム、あるいはお日様マークの感色特性が、たとえ肉眼で見た印象とは違っても、別に補正しようとは思わないし、光源の違いによる発色の違いが主観に関わらずに反映される事は、写真という行為の目的からしてむしろ正しいと思う。要するに、リバーサルフィルムを使えばオレンジマスクに悩まされることもないわけだが、今の俺にはコスト高だ。
手元のGT-8200UFでフィルムスキャンすれば中々いい色になるが、ジャンク品なのでピンボケがひどく、高解像度での取り込みが不可能だ。高解像度で取り込むには、今のところデジカメでデュープする方法しかない。カラーネガの色を偏りなく取り込む方法は無いんだろうか?
もしかして、1コマ目にまあまあ白い物かそれなりにグレーの物(5000°K仕様のライトボックスしかないけど)をコマいっぱいに写し込んでおいて、デュープの際そのコマでWBを合わせれば、概ね正しい色になるんじゃないだろうか。今度やってみよう。

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