2012年6月17日日曜日

小型三脚と微動雲台

D800Eを使い始めてから三脚を持ち歩く機会が増えたが、以前から使っている3段式のもの(Vanguard Elite 4S+ハスキー3Dヘッド)は大きすぎて持ち運びが大変だった。小さめで手頃な大きさの三脚を探したところ、最近良いものを見つけた。ベルボン ULTRA REXi L(ウルトラレックスアイエル)という変わった伸ばし方をする5段式のアルミ三脚で、多段式の割には強度があり、伸ばせばアイレベルの高さになる。これに、家で余っていたベルボンPH-173という自由雲台を乗せて使っていたが、自由雲台では水平出しやアングル調整が難しく、もうちょっと良い雲台を探していた。検討の末、便利な微動装置が付いたマンフロット410ギア付きジュニア雲台に決定、縦位置用のマンフロットLブラケットRC4と共に入手することにした。

ベルボン ULTRA REXi L+マンフロット 410 ギア付きジュニア雲台 
脚+雲台で長さ50cm・重量2.4kg(実測)
メーカー推奨積載加重 2.4kg(推定) 
以前から使っているものとサイズを比較。
左:ベルボンUltra REXi L+マンフロット410ギア付きジュニア雲台
右:VANGUARD Elite 4S+ハスキー3Dヘッド 縮長76cm, 重量3.2kg, メーカー公表耐荷重10kg(脚部)
伸ばした時の高さはエレベーターを使わない状態でどちらもほとんど同じ。(約165cm)
ULTRA REXi L(脚のみ)の推奨積載加重は不明だが、雲台PHD-63Qを乗せたセットでは3kgとなっており、PHD-63Q単体推奨積載加重は4kg。なので、3kgにPHD-63Qの自重623gを足し、410ギアヘッドの自重1.22kgを引いた値、2.4kgがこの組み合わせの耐加重ということになる。
マンフロット 410 ギア付きジュニア雲台
単体での耐加重は6kg。
微動装置のついた雲台は本当に便利で、重いカメラを支えながら3D雲台や自由雲台のハンドルをを緩めたり締めたりするのに比べると、水平出しや微妙なアングルの調整がとても楽だ。微動ノブの基部にある指掛けのついたリングを右方向へ力いっぱい押し回すと、その間は内部で微動用のウォームギアが退避し、軸がフリーになって粗動させることができる。しかし、このリングのスプリングが異様に固く、微動でぐりぐり動かす方が楽だったりする。
 
マンフロットのLブラケットRC4(0.4kg)を使うと、耐加重の残りは約2kg。D800E本体が1000g、MB-D12が473g(実測、エネループ8本含む)なので、これらを推定耐加重から引き算すると、レンズに許される重量は527gまでになる。上の写真で装着しているレンズは185gのAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G。900gのAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDだと373gの重量オーバーだ。ULTRA REXi Lの脚はある程度しっかりしているので、少々の重量オーバーは問題ない気はするが、もちろん無駄なバッテリーグリップを外せば推定耐加重内にちゃんとおさまる。

Lブラケットを使った縦位置への切り替え。

これ、本来は縦位置時の光軸を横位置と合わせるために、ブラケットをもうちょっとスライドさせて取りつけて使うものなのだが、それだとかさばるのでボディにぴったりくっつけて装着している。縦位置用のLブラケットは、アルカスタイルのクランプで固定するタイプ(KIRK製,RRS製,Markins製がある)のものと410PLタイプのマンフロット雲台に接続するKIRK製のクランプを合わせて購入すれば、カメラとシュープレートの間のゴムを介さずにがっちり固定することができるはずなのだが、その組み合わせだとかなりのお値段になるので止めた。マンフロットLブラケットはカメラ底部全体と接触するので、ジュニアギア雲台に付属のプレートに比べればグニグニ感は小さいかも知れない。



0 件のコメント: