2017年12月5日火曜日

Nikon D850入手

この前の土曜、散歩から帰ったらD850が届いていた。M店に予約したのは10月末で、中々届かないので忘れていた。その晩は弄るのを我慢し、お急ぎ便でアイカップと液晶保護ガラスを注文。翌朝、届いたそれらを装着していつもの森へ出発。

Nikon D850 (写真のレンズはAF-S NIKKOR 50mm F1.8G)
Made in Thailand シリアルナンバーは20120xx
QXDカードは高価なので当面は手持ちのSDを使おう。

どのレンズを装着するか悩んだ末、AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDにする。24-70は現在、VR付きでEタイプの新型が発売されているが、それは持っていない。

共通データ:Nikon D850, AF-S Zoom-Nikkor 24-70mm f/2.8G ED
35.0mm F8.0 ISO=100
Picture Control:Standard
Active D-Lighting:Off
White Balance:5000K
Capture NX-D 1.4.6 W RAW記録モード:ロスレス圧縮RAW(14bit)

D850は見た感じはこれまで使ってきたD800Eとほとんど同じだが、手に取るとグリップが非常に深くなっていて、すごく持ちやすい。前モデルのD810はスキップしているため、個人的にはこの間の改良点がいっぺんにやってきた感じだ。ファインダーは鮮明で倍率も0.75倍にアップしている。この倍率はフィルム時代のMF機、F3HPと同じだ。有機EL表示も美しくて素敵だ。シャッターを押すと、シャッター音のキレの良さとショックの小ささに驚く。こりゃあいい。今回のD850ではシャッターカウンターバランサーなる新機構が搭載されているという。あれ?ミラーバランサーは?という疑問が残るが、たぶんこれはあれの上位互換なんだろう。ともあれシャッターフィーリングは素晴らしい。
さて画質だが、とりわけ気になるのは細部の鮮鋭度だ。RAWで撮ったものを家に帰ってCapture NX-Dで現像する。予想通り、ピクチャーコントロールのデフォルトでは等倍画像がちょっとボケている。だが、以前のニコンに比べるとだいぶ上品になっている。余計な輪郭強調は無く、ローパスレス機らしい素直な等倍画像だ。

ピクチャーコントロール[SD]のデフォルトパラメータで現像

デフォルトパラメータではつぶれてしまっている細部の情報を引き出すために、Capture NX-Dでピクチャーコントロールの輪郭強調を0にした上で、アンシャープマスクをかける。D850の場合、半径=2・適用量=100が適当に思える。良く解像した等倍画像になり、細部の質感が見えてくる。ただし、等倍鑑賞が目的でなくリサイズやプリントする場合にはデフォルトパラメータからの方が良い解像感が得られる場合があるので、出力サイズと元画像にかけるアンシャープマスクの半径との関係については研究が必要である。
ピクチャーコントロールの輪郭強調=0
アンシャープマスク 適用量=100 半径=2

ピクチャーコントロールに明瞭度のパラメータがある。これをちょっと増やしてやると中判ぽい雰囲気になる。画面サイズの差は光学的に決して超えられない壁であることは確かで、中判カメラのくっきり感が「明瞭度」なる画像処理で高度に模倣できるものだとは思わないが、本物ではないにせよある意味・ある程度、それっぽい雰囲気になる。
明瞭度=3.5

AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDは、1200万画素のFX初号機であるD3と同じ2007年に発売されたレンズだ。中央部分は非常によく解像するものの、ワイド側の像面湾曲が顕著で周辺部がかなり前ピンになるという独特な性質を持っている。被写界深度でどうにかなる程度ではなく、遠景やこのような平面が相手だとF8~F11まで絞っても周辺像が甘くなる。念のために言っておかなければならないが、決して悪いレンズではなく、絞り解放時や逆光でもコントラストが高く非常に美しい描写をするし、ピントが合っている限りにおいては画面周辺部でも素晴らしい解像力で、ポートレートにも適している。ただ、構図を選ぶレンズなので風景では扱い辛い場面が多く、標準域をカバーする万能高級ズームという位置付けながら、実のところかなりの癖玉といえる。24-70は先ごろVR付きの新型、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRにモデルチェンジしているので、そこらへんがどうなっているか興味はあるが、いかんせん高価なためD850用に新たに購入する予定は無い。
ゴムボールが何個あるか数えてみよう。
Nikon D850, AF-S Zoom-Nikkor 24-70mm f/2.8G ED
28.0mm F8.0 ISO=400
ピクチャーコントロールの輪郭強調=0
アンシャープマスク 適用量=100 半径=2
元サイズ画像(8256x5504=45.44MP)ダウンロード

上と同じAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDにて。信号塔の手前の策が奥の方へ円弧状に広がっており、このレンズには不得意な構図といえる。
Nikon D850, AF-S Zoom-Nikkor 24-70mm f/2.8G ED
24.0mm F8.0 ISO=100
ピクチャーコントロールの輪郭強調=0
アンシャープマスク 適用量=100 半径=2

今回はこれまで。次回からは4500万画素の実力を最大限に引き出すべく、手持ちのレンズや現像時のパラメータを色々試していく予定である。

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