2021年7月11日日曜日

Nikon Z7II INDUSTAR-22 50mm F3.5(1956)

これを手に入れた当時はAPS-CのEOS-Mに取り付けて使ってみたが、今回はZ7IIで使ってみよう。このレンズはL39マウントだが、L39-M42のネジ径変換リングを使ってM42-ニコンZ用のマウントアダプターにくっつけている。

Industar-22 5cm F3.5(1956)

L39・M42マウントのフランジバックはそれぞれ28.8mm・45.5mmのため、この取り付け方ではフランジバックが合っていないが、このレンズの沈胴機構を使ってピントを合わせる。







ビン底を覗いているような不思議な像だ。画面中央はピントが合っているが、周辺部へ向かい急激にボケていく。ただ、これでいて目立つ軸上色収差や倍率色収差は見られず、歪曲も無い。周辺部の像のボケは像面湾曲とは少し様子が違う。コマと非点収差が合わさったもののようだが、それでこんなになるのだろうか。

ソフトな後ボケが美しい。レンズのコントラストが低く暗部に締まりがないが、むしろギラギラせずにふんわりと写っている。



色味のせいかコントラストのせいか。カラーネガフィルムをスキャンしたような懐かし気な風合いに写る。

F8まで絞れば良像範囲は広がるが、このレンズは絞り開放時の柔らかで優し気な雰囲気が持ち味のピークだろう。絞っても意味が無い。

共通データ
INDUSTAR-22 f:3.5 F=5cm
Nikon Z7II
ピクチャーコントロール[SD]スタンダード
アクティブD-ライティング:オート
WB:5000K

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