2009年9月6日日曜日

でかい月が撮りたい-城南島の月

海から昇る月が撮りたかった。昨日、満月なのは分かっていたが用事があり、城南島に到着した頃には月が高く昇ってしまっていた。200mmで撮ってみたが月しか写らない。これでは自宅から見上げたのと変わりない。画角内に地表や海面、建物などが写っていなければ意味がない。仕方がない。予想はしていたので持参した20mmで水平線を入れて写す。

月の出から3時間後
Nikon D700, AF Zoom Nikkor-UD Auto 20mm F3.5

ISO200 F5.6 15秒(WBタングステン)

月齢15.7(満月)
Nikon D700, AF Zoom Nikkor 80-200mm F/2.8s ED
ISO200 200mm F8 1/250秒(WBデイライト)


こよみのページを見ると、今日は昨日より30分程遅い時刻の18:30に月が出ることになっている。方角は83度、真東からほんの僅かに北。昨日の満月の出は逃してしまったが、今日はテレコンと方位磁石を持ってリベンジに向かうことにした。月の出30分前に城南島へ到着。三脚を構えて待っていると、予定の時刻になっても月が現れない。水平線に目を凝らす。数分後にようやく、狙っていた灯台の上から赤い月が姿を見せる。水平線付近に雲があり、しばらくの間隠れていたのだ。80-200mmに2倍テレコンを取り付け、400mmで狙う。遅れて現れた月は、みるみる高度を増し、それに連れて明るさも急速に増していく。露出やISO感度、WBなど変えながら矢継ぎ早に撮り続ける。400mmの画角内に水平線と月が都合よく収まったのは、月の出からたった15分間、姿を現してから僅か8分間程度だった。

月齢16.7  月の出から6分後
Nikon D700, AF Zoom Nikkor 80-200mm F/2.8s ED
TC-200 2倍テレコンで400mm相当
ISO800 F5.6x2=F11, 1秒(WBデイライト)


月の出から8分後
ISO800 F5.6x2=F11, 1.3秒(WBデイライト)

月の出から9分後
ISO800 F5.6x2=F11, 3秒(WBタングステン)

月の出から14分後。まるで夕日みたいだ。
ISO800 F5.6x2=F11, 4秒(WBデイライト)


月の出から25分後
ISO200 80mm F8 15秒(WBタングステン)

月は、高いときには非常に明るく、露出をどう工面しても月面の模様と宵闇の風景を同じコマに写し取ることは出来ない。今日のように、月の出直後や、雲がある場合などは月の明るさがかなり減光されるのだろう。月の出から8分後の写真では、海面の様子と月面の模様に階調が残っている。暗部にもう少し階調が欲しくて露光時間を長くした9分後の画像では、月面の階調は飛んでしまった。月明かりに照らされた地表の様子が見えるように露光すると、月面の模様は完全に白飛びしてしまい、月の出から25分後には上のような写真しか撮れなくなった。お腹も空いたので三脚をたたんで撤収。

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