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ピント調整の前に、分解したついでにもう一度レンズを磨く。このレンズは3群4枚のテッサータイプで2枚目の前面(凹面)のコーティングがひどく劣化して白くくもっている。レンズペンで強く磨いたところクモリがだいぶ薄くなったが、これ以上は無理なようだ。
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共通データ:
マミヤシックス V型 D.ズイコー 7.5cm F3.5
ネオパン100ACROS ミクロファイン1:1希釈26℃
CanoScan 8800F 2400dpi
撮影場所:東京都北区 旧古河庭園
マミヤシックス V型 D.ズイコー 7.5cm F3.5
ネオパン100ACROS ミクロファイン1:1希釈26℃
CanoScan 8800F 2400dpi
撮影場所:東京都北区 旧古河庭園
ピントを合わせた箇所を拡大画像にした。ほぼ無限遠の洋館の画像もキリっとしている。(これだけはイエローフィルターを使っているが)その他近景も、距離計で合わせた位置にピッタリピントが来ている。これ以上は無いだろう。良しとする。
さすがに50年以上前のレンズなので、シャープネスには限界を感じるものの、周辺部での像の流れもなく、クモリが残っている割にはコントラストも良い。古いレンジファインダーカメラ用のレンズは球面収差の補正がアンダーコレクションになっているものが多いという。アンダーコレクションのレンズは後ボケを良好にする効果や、開放時には線が太いものの、ハロを出さずに良好なコントラストの像を結ぶといわれている。このレンズも、開放で比較的コントラストが良いことや、絞り込んでも大きな変化が見られないところから、いわゆるアンダーコレクションのレンズなのではないかと思っている。3枚目の橋の写真などを見ると、気のせいかも知れないが、なんだか不思議な立体感がある。
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