2013年2月5日火曜日

D3100のファインダーを拡大

D3100のファインダー倍率は0.8倍で、これはD800Eの0.7倍よりも大きい。仕様表でのファインダー倍率は、DX機もFX機も同じ50mmレンズを条件に表示してある。どちらも同じ50mmレンズを装着した場合、普通に考えれば、ファインダー倍率の高いDX機の方がMFでのピント合わせがしやすいはずだ。だがしかし、なぜだか分からないが、実際にはD3100のファインダーはピント合わせがし辛い。じゃ、拡大してみるしかない。
ニコンの丸窓アイピース用のマグニファイングアイピース「DK-17M」は、ファインダー像を1.2倍に拡大するものだ。以前D700用に買ってはみたものの、糸巻き型の歪曲がきついため、ずっと使わずにお蔵入りになっていた。このDK-17MをD3100のアイピースに押し当ててのぞいてみたところ良い感じだったので、アダプターを取り寄せて取り付けてみることにした。


DK-17Mを角窓に装着するためのアダプターは純正では存在しない。方法を探してみると、TEMPAブランドのマグニファイングアイピース用アダプターを流用する方法がどうやら一般的なようだ。今回は「TENPA1.22X用高強度アダプターMEA-CN」という品物を使ってみた。
 
TENPA1.22X用高強度アダプターMEA-CN
焦点工房 1,200円 (税込み・送料別)
裏面(角窓差し込む

 関連パーツ。
上段:D3100標準アイカップ(DK-20)、DK-17M、丸窓用アイカップ(DK-19)
 下段:TENPA1.22X用高強度アダプターMEA-CN、DK-17M付属のチューブ、DK-19付属の脱落防止リング
 
TEMPAアダプターの丸いくぼみには下の写真のように、DK-17M付属のチューブをはめ込んで組み立てることができる。

DK-17M付属のチューブを入れた場合。アイピースとDK-17Mの距離がこれが無い場合よりも2mmくらい大きくなり、視野のケラレがほんの少し多くなる。

DK-17M付属のチューブを入れない場合。アイカップの脱落防止リングはアイピース側から押さえられていない状態になり隙間が空いてしまうが、脱落防止リングがDK-19から脱落することはおそらく無いように思う。なるべくケラレを少なくするために、このDK-17M付属のチューブは入れずに使おう。

以下、ファインダー枠を実際に撮影した画像。
 D3100のノーマル状態。ファインダー枠や下部の情報表示は視認し易いが、マット面の像を細部まで観察するには辛い。

DK-17Mを装着した状態。真ん中を見つめている分には視野枠全体がなんとか見える。左右端をよく見るために目玉をキョロキョロすると左右がケラレるので、アイポイントを左右にずらしてのぞきこむ必要があるものの、実用にはなんとか大丈夫。ファインダー像が拡大された分、ピントは見やすくなる。いかんせん透過気味のこのマット面のせいで、MFにはかなりの時間がかかるものの、マグニファイングアイピース非装着に比べれば少しは良い。ファインダー下部の情報表示は写っていないが、肉眼では一応見える。歪曲も気にならない。角窓用のマグニファイングアイピース「DK-21M」のように、アイポイントがちょっとセンターからずれただけで、視野全体がかげって見えなくなるようなこともない。遮光性の高い丸型アイカップを使えるのもメリットだ。

同じ方法で撮影したD800Eのファインダー。 FX機のファインダーはDX機よりもずっと見やすいが、枠自体は意外に小さいのがわかる。


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