2010年2月24日水曜日

ペンEE DNPセンチュリア200

DNPセンチュリアというフィルムは、色は悪いけれど値段が安いのでよく使っていた。もう生産されていないそうだ。冷蔵庫に一本だけセンチュリア200が残っていたので、この前レンズを清掃したペンEEに入れて撮ってみることにした。レンズ清掃の効果があったのか無かったのか、逆光ではもやっとしてコントラストが低い。


Olympus PEN-EE D.Zuiko 2.8cm F3.5
DNP CENTURIA 200

最後の画像の中央部をクロップしたもの。推定絞り値はF22。
DNPセンチュリア200は粒子が非常に粗く、超高感度フィルムのようだ。
 デジタル化はD700にベローズ・スライドコピア、
Aiマイクロニッコール55mmF3.5をリバースで使用。

ペンEEは固定焦点なので、ピントを操作することができない。操作としては写るンですのようなレンズ付きフィルムと同じなのだが、あれとは構造も撮影方法も根本的に違う。ペンEEは絞りとシャッタースピードが可変であるがゆえ、レンズ付きフィルムよりもずっと奥が深いのだ。プログラムEEなので、絞りとシャッタースピードを直接操作することはできない。だが、シャッターボタンを半押しすれば絞り羽根の開口具合から大体の絞り値を読み取ることができる。ピントを操作することはできないけれど、そうやって撮影距離と被写界深度を考慮してやれば、シャープな画像を撮ることができるのだ。それは制約というよりもむしろ、一種のスタイルやフォーマットみたいなものだ。構図や距離範囲がその場の明るさによってある程度決められてしまうが、できる範囲で工夫する面白さがある。3.2メートル先の被写体だけを探すとなると随分ストイックだが、屋外ではたいてい赤ベロ寸前にまで絞り込むことができるので、中距離から無限遠までをパンフォーカス撮影することもできる。

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