2012年5月20日日曜日

いつもの森

週末にいつもの森へ行くと、面白そうなことをしている人を発見。魚屋さんのような長靴を身にまとい、水たまりに腰まで浸かってマクロレンズで何かを観察している。尋ねると、アジアイトトンボという小さなトンボが産卵をしているという。なるほど、小さなトンボが水面に浮いた枯れ枝にとまり、への字型になって卵を産みつけている。翌日、俺もマイクロニッコールを握り締めて昨日の水たまりへ。昨日は産卵しているのを見ることができたが、今日は草にとまってじっとしている。しばらく観察していると、2匹のトンボが交尾を始めた。そうか。今は13時半くらい、昨日は14時半くらいだっただろうか。どうやら産卵する時間帯があるらしい。今日は昨日よりちょっと時間が早く、昨日の人もいない。30分ほど観察していると昨日の長靴の男性が現れた。そのお方はトンボがご専門だそうでお話を聞くことができた。このトンボは今頃と秋頃に発生するんだそうな。草につかまって待っているのがメスで、そこへオスがやってきて交尾をする。交尾中はハート型につながって、このまま1時間ほどじっとしている。産卵にはやはり時間帯があるそうで、交尾~産卵は午後の時間帯らしい。交尾中はあまり逃げることはなく、産卵中は少し神経質で逃げやすいとの事。オスメスの見分け方はしっぽの先が青いのがオスで、緑のものがメスなんだそうだ。俺にはどれがオスだかメスだかよくわからなかった。帰って調べてみるとメスでもしっぽの先が緑のものと青いものがいて、どちらも同じ種類らしい。池や川に普通にいる生物らしいが、こういった小さな生物に目もくれたことがない俺は、こんなのがいるのはちっとも知らなかった。
交尾の様子。ハート型につながってじっとしている。

水面に浮かんだ枯れ枝の表面に産卵するようだ。
Nikon D800E, Ai Micro-Nikkor 200mm F4 IF
ISO400 F8(画像はトリミングしたもの)

 
  トンボを見た帰り道にて。


 
 Nikon D800E, Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

2 件のコメント:

長靴のトンボ屋 さんのコメント...

padooさん、こんばんは

古い記事ですがコメントいたします。

レンズを検索していたら辿りつきました。
この時、魚屋さんのような長靴(ウェーダー)を身にまとい隣りで撮影していた者です。
このアジアイトトンボはオスとメスは必ず別色となります。
アジアイトトンボと似たアオモンイトトンボという種類がいまして、そいつはメスがオスと同色型のタイプが多く出現します。
パッと見、両種の区別はつきにくいかと思いますが両種名で検索していただければ見分け方が記載されたHPがあります。
ちなみに、この森でも両種が観察できますのでゴールデンウィークあたりから池を覗くと発見できるかと思います。

トンボを主に昆虫ばかりの画像ですが僕もブログを開設していますので、宜しければ覗いて下さい。
それでは失礼いたします。

padoo さんのコメント...

長靴のトンボ屋様、こんにちは。ブログ拝見させていただきました。すごい装備で池に浸かっておられましたので只者ではないお方だとは察しましたが、トンボや木の枝のような奇妙な虫など、美しく鮮明に撮られた写真は本当に素敵ですね。今後ともご活躍お祈り申し上げます。