2010年1月10日日曜日

D700 新ファームウェアのAWBをテスト

俺は屋外や自然光の場合はオートホワイトバランスは使わずに、ホワイトバランスは「晴天」の固定で使っている。D700のAWBは、人工光では非常にうまく働いて自然な色合いになるものの、屋外の風景撮影では、ほとんどの場合うまく働かなかったからだ。以前使っていたD80もそうだったし、 他のニコン機でも同様だと思う。ニコンのAWBは評判が悪い。1月6日に公開された、D700用新ファームウェア「Ver.1.02」では更新内容の筆頭に、「オートホワイトバランスの性能向上」とある。これは面白い。早速テストしてみることにした。
旧ファームウェアVer.1.01のAWBと、新ファームウェアVer.1.02のAWBでそれぞれ撮影した画像を、晴天(5200°K)で撮影したものと比較してみよう。見た目だけでは説明し辛いので、撮影した画像にフォトショップの「ぼかし-平均」フィルタをかけ、画面全体のピクセルを平均したRGB値で比較してみた。

シーン1
晴天(5200K)
R 80
G 84
B 58

AWB Ver.1.01
R 80 (100%)
G 85 (101%)
B 67 (116%)
カッコ内は対「晴天」比。16%程度ブルー寄り

AWB Ver.1.02
R 86 (108%)
G 67 (80%)
B 64 (110%)
カッコ内は対「晴天」比。8%程度レッド・20%程度マゼンダ・10%程度ブルー寄り

シーン2
晴天(5200K)
R 130
G 146
B 169

AWB(Ver.1.01)
R 132 (102%)
G 144 (99%)
B 152 (90%)
カッコ内は対「晴天」比。10%程度イエロー寄り

AWB(Ver.1.02)
R 131 (101%)
G 145 (99%)
B 157 (93%)
カッコ内は対「晴天」比。7%程度イエロー寄り

共通データ:Nikon D700 Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
ピクチャーコントロール=[SD]スタンダード


以前からAWBは、緑が鮮やかに写らずにマゼンダ気味になってしまう傾向があったので、このようなシーンをテストしてみた。画面全体を緑が占めるシーン1では、旧ファームウェアが晴天に比べブルー寄りだが、新ファームウェアではブルー寄りに加えてさらにマゼンダ寄りになった。画面の上半分が青空、下半分に緑が配置されたシーン2では、旧ファームウェア、新ファームウェアともにイエロー寄りになった。この例では新ファームウェアの方がイエロー具合が少ないという結果になったが、この差が有意なものかどうかは分からない。ファームウェアの更新後にAWBを少し使ってみたが、屋外の似たようなシーンではあまり大きな改善は感じられない。緑が多い場面ではなんでもマゼンダっぽくなり、青空が多いと黄色っぽくなる。以前から不満のあった、屋外での緑が多いシーンでのAWBの傾向は、ファームウェアの更新前後ではほとんど変わっていないという印象だ。今後も屋外でAWBを使うことはないだろう。

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