2010年7月12日月曜日

フィルムスキャナ

以前使ったジャンクスキャナEPSON  GT-9400を使って引き伸ばし機でセンサーに直接画像を投影してみた。もちろんまともな画像は得られなかったが、この実験には意味がある。フラットベッドタイプのフィルムスキャナは、どの機種も画像が甘い。原稿からセンサーまでの光路が複雑で、原稿とセンサーの間にはレンズのほかに、原稿台ガラスと4枚の表面鏡がある。この構造ではどう考えても画質が悪いに決まっている。枚数は定かではないが、フィルム専用機でも光路に鏡が入っていると思う。要するに、ラインCCDセンサーに画像を直接投影しても画像が得られることを確かめてみたかったのだ。



得られた画像

得られた画像はピントもアスペクト比もめちゃくちゃだし、これでは実用にはならないのだが、これはあくまで実験である。imacon社製で現在はハッセルが販売しているFlextightというスキャナは、ミラーもガラスもないこういう構造である。当然、非常にシャープな画像が得られるわけだが、とてつもなく高価なのである。願わくば国産E社C社ででこういうスキャナを商品化してほしいものだ。ミラーがない場合、おそらく筐体の厚みが40cm程になると思うが、ほとんどの構造は変更する必要がないはずで、鏡4枚とガラス1枚をなくすことで部品代が減らせるではないか。筐体が大型化する分、プラスチック代と梱包流通経費が掛かるかもしれないが、部品代が減る分で現在と同程度の値段で販売できはしないだろうか。

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