2010年9月3日金曜日

D700で赤外写真 SC72 vs IR76

今日も暑い日だったが赤外線日和だった。SC72フィルターとIR76フィルターを使い、効果の違いをチェックしてみた。IR76の画像は一見モノクロのように見えるかも知れないが、一応カラーだ。IR76フィルター使用時のホワイトバランスは、マニュアルで採取したものを撮影時に指定している。SC72フィルターの場合、ホワイトバランスをマニュアルで採取しようとすると、エラーになってしまい設定することができない。このため、撮影時はとりあえずIR76と同じホワイトバランス(うんと緑に偏っている)を使い、RAW現像時にグレーポイントを指定してホワイトバランスを補正している。

フィルターなしの通常画像
ISO200 F11 1/400秒 ピクチャーコントロール[LS]
Nikon D700, Nikkor-UD Auto 20mm F3.5


SC72フィルター使用
ISO200 F11 20秒

IR76フィルター使用
ISO800 F11 20秒

SC72フィルターの画像は可視光線の割合が多く、カラフルな画像になる。撮影した画像はそのままではピンク色だが、RAW現像時に雲や建物、アスファルトの路面など、画像内の適当な場所をグレーポイントとして指定する。雲や白い建物が真っ白ではなく、若干ピンク色になるくらいがいい。IR76フィルターの画像は撮影時の設定のまま現像している。IR76はSC72フィルターよりも赤外効果が強く、空はより暗く植物はより明るく写り、色はセピアと薄い緑のツートーンになる。SC72およびIR76、どちらの画像もその他の画像調整はおこなっていない。意図的に色を付けてはいないという意味では、「自然な色」のカラー赤外写真だと思う。なお赤外指標によるピント補正は、IR76の場合は行った方がよいが、SC72の場合は行なわい方が鮮明な画像になる。上のIR76画像で画面右側の鉄柱横にあらわれている薄い陰は、倍率色収差によるものと思われる。







ISO200/800 ピクチャーコントロール[LS]/[VI]
Nikon D700, Nikkor-UD Auto 20mm F3.5
SC72/IR76フィルター使用

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